女性の薄毛「FAGA」とは|確実に治す方法はある?
なんだか最近、分け目が薄くなってきた気がする・・
髪全体のボリュームがなくなってきた・・
頭頂部の地肌が透けて見える・・
こんな悩みをお持ちではありませんか?
薄毛で悩んでいる女性は本当に多くいます。
悩んでいるのはあなただけではありません。
また、男性よりも女性の方が薄毛であることを深刻に悩む傾向があります。
薄毛であることに悩んでいる・抵抗感がある割合は女性の方が高く、深刻である
ー(株)リクルート「薄毛に関する意識調査2023」
この記事で、薄毛に悩むあなたにお伝えしたいこと。
それは、「薄毛は治せる」ということです。
今は最先端の治療法が何種類も確立されており、女性の薄毛は治療で改善することができます。
まずはそのことを知っていただきたいのです。
それから大きな注意点がひとつ。
薄毛が進行し毛根が死滅してしまうと、治療による改善が難しくなります。
そのため、毛根が無事なうちに、手遅れにならないよう、できるだけ早く治療を開始することが肝心です。
女性の薄毛「FAGA」とは|確実に治す方法は?
FAGAとは、「Female(女性の) Androgenetic(男性型) Alopecia(脱毛症)」の略で、女性に起こる薄毛・脱毛の総称です。
「薄毛」というと、これまでは「男性だけに起こるもの」というイメージでしたが、近年は生活習慣やホルモンバランス・ストレスなどさまざまな要因によって、女性にも多く見られるようになりました。

当コラムで「自分は薄毛だと思いますか?」というアンケート調査(女性対象)を行ったところ、20代・30代で約3割、40代で約5割、50代・60代では6割以上の方が、「自分は薄毛だと思っている」と回答しました。
40代・50代以降だけでなく、20代や30代の比較的若い世代でも、多くの女性が薄毛だと認識しているのです。
薄毛が気になり始めると、「シャンプーを変えてみる」「頭皮マッサージをする」といったところから対策を始める方が多いですが、これらは現状毛が生えている方が「薄毛を予防する」という観点では対策になりますが、すでに毛が抜け始めている場合には、根本的な解決にはなりません。
女性の薄毛(FAGA)がすでに薄毛が進行している場合に、確実に治す方法としては、以下の2つの方法があげられます。
①植毛
②医学的根拠のある薬(服薬・外用)での治療
①の植毛に関しては、頭皮に毛を「植える」わけですから、確実に薄毛を治すことができます。
一方で、「費用が高い」「施術者によって技術差がある」「ダウンタイムがある」といったデメリットがあります。
「薄毛が気になり始めたばかりの女性」の場合は、植毛よりも薬による治療の方がコストを低く抑えることが出来る場合がほとんどです。
植毛治療はどちらかというと、「すでに薄毛の症状がかなり進んでいる」という方や「薬での治療経験がすでにあるけれど、体質に合わなかった」という方に向いていると言えます。
②の薬を用いての治療は、薄毛が気になり始めた方からある程度薄毛が進行している方まで、幅広く対応することが可能で、現在、最も一般的に行われている治療法です。
進行の程度によってかかる費用も異なりますので、初期の場合は必要になる薬も少なく、費用を安く済ませることができるといったメリットも。
「最近薄毛が気になり始めた」「まだFAGA治療を受けたことがない」という方は、「薬による治療」から始めてみると良いでしょう。
女性の薄毛の種類
女性の薄毛には大きく分けて、以下の種類があります。
①FAGA(女性男性型脱毛症)
FAGA(女性男性型脱毛症)は、主に生え際から頭頂部の抜け毛が増え、同時に毛髪が軟毛化することによって地肌が透けて見えるようになる症状です。
男性のAGAは、男性ホルモンであるDHT(ジヒドロテストステロン)という成分が、毛母細胞に悪影響を及ぼし、髪の成長を妨げることが原因で起こります。
一方、女性にも男性ホルモンは存在します。
加齢などにより髪を成長させる女性ホルモン(エストロゲン)の量が減り、相対的に男性ホルモンの量が多くなると、薄毛や抜け毛を引き起こします。
それでも、女性の場合は女性ホルモンは一定量分泌され続けるため、すべて男性のように全て抜け落ちてしまうことはありません。
多くの場合、生え際から頭頂部の髪がまばらになって密度が減少した状態になります。
FAGAの進行のパターンには、「ルードウィッグ型」「クリスマスツリー型」「ハミルトン型」の3種類があり、ルードウィッグ型が最も多いとされています。

症状の特徴 | 原因 |
---|---|
・主に頭頂部の毛が薄くなる ・そりこみ部分が後退することもある ・生え際は保たれることも多い ・30代前半に気付く場合が多い | ・女性ホルモンの減少 ・男性ホルモンの優位 |
②びまん性脱毛症
「びまん(瀰漫)」とは、「広がる」という意味で、毛髪全体が広がるように徐々に薄くなるのがびまん性脱毛症の特徴です。
特定の部位だけの髪が薄くなるのではなく、まばらに毛が抜けて髪のボリュームが薄くなっていくため、症状になかなか気が付かず、治療が遅くなってしまうケースも。
ホルモンバランスの乱れ・ストレス・睡眠不足や過度なダイエットなど、さまざまな原因によって起こります。
更年期前後の女性に多い症状です。
①のFAGA(女性男性型脱毛症)と②のびまん性脱毛症は、厳密には異なるものとして分類されますが、治療方法等が似ていることなどから、最近では「FAGA=びまん性脱毛症」としてまとめて扱うケースも多くなりました。
症状の特徴 | 原因 |
---|---|
・髪の密度の低下 ・徐々に薄くなる | ・ホルモンバランスの乱れ ・ストレス ・睡眠不足 ・過度なダイエット 等 |
③円形脱毛症
髪の毛の一部分がごっそり抜け落ちて地肌が見える症状です。
成長期の毛球部に何らかの激しい炎症が起こり、毛母細胞が死滅することで起こります。
脱毛はほんの数ミリのものから数センチのものまでさまざま。
円形脱毛症には単発型・多発型・全頭型・汎発型など、いくつかの種類があり症状の出方にも個人差があります。

症状の特徴 | 原因 |
---|---|
・脱毛班が円形または楕円形 ・境界線がはっきりしている ・抜けた毛の毛根が細くとがっている ・毛を引っ張るとするっと簡単に抜ける | 医学的にはっきりとは不明 ※ストレス・遺伝・自己免疫疾患等と言われている |
④分娩後脱毛症
分娩後脱毛症は、産後急激に抜け毛が増えるもので、多くの場合は産後半年から1年ほどで自然に回復します。
女性は妊娠すると「エストロゲン」や「プロゲステロン」といった女性ホルモンが増加し、髪の毛は成長期を維持します。妊娠中は髪の毛が濃くなり、ツヤやハリを保った状態になっているわけです。
ところが出産すると女性ホルモンが減少し、髪の毛が抜けてしまいます。産後の女性の7割以上が抜け毛を経験すると言われています。
症状の特徴 | 原因 |
---|---|
・分娩後、急激に抜け毛が増える ・しっかりした硬毛が抜ける ・通常は産後半年~1年ほどで回復 | ・妊娠による一時的なエストロゲンの増加 ・出産による急激な女性ホルモンの減少 |
⑤粃糠(ひこう)性脱毛症
粃糠(ひこう)とは、フケのことを言い、大量のフケが頭皮の炎症を引き起こし、髪が抜け落ちる症状です。
症状の特徴 | 原因 |
---|---|
・頭皮に強い炎症がある(かゆみ・痛み) ・フケが多く出る | ・ホルモンバランスの乱れ ・食生活の乱れ ・睡眠不足 ・間違った頭皮ケアなど |
⑥牽引(けんいん)性脱毛症
ポニーテールなど強く髪を引っ張る状態が続くと、引っ張られた部分の髪が薄くなります。また、最近では髪の根元に貼りつける「エクステ」も地肌に負担がかかり、薄毛の原因になるとして問題になっています。
症状の特徴 | 原因 |
---|---|
・引っ張られた部分の髪が薄い ・分け目の地肌が見えやすくなる | ・頭皮に負担がかかる髪型 ・分け目を長年変えていない |
以上6つのうち、①のびまん性脱毛症と②FAGA(女性男性型脱毛症)が特に多くの女性に見られる症状です。
女性の薄毛「FAGA」の原因
①女性ホルモンの減少
年齢とともに髪は薄くなり、つややハリも失われていきます。これには「エストロゲン」という女性ホルモンが大きく関係しています。
エストロゲンには
・髪の成長を成長を促す
・髪の成長期を長く保つ
という働きがあります。
しかし、40代半ばころから更年期にかけて、エストロゲンは急激に減少します。

髪は一生を通じて「生えて抜ける」を繰り返しており、これを毛周期(へアサイクル)と言います。
毛周期には「成長期」「退行期」「休止期」があり、女性の場合は1サイクルが4~6年と言われています。

成長期:髪が生えて伸びていく時期。2年~6年。成長期の髪は全体の85~90%
退行期:髪の成長が終わり、毛母細胞から離れていく時期。2~3週間で髪全体の約1%
休止期:髪の成長が完全に止まり、抜けるのを待つ時期。2~3ヶ月間で髪全体の10~20%
一方、エストロゲンが減少すると、髪の成長期が短くなり休止期が長くなるため、髪がじゅうぶんに成長せず、抜けやすくなってしまうのです。

正常時は2年~6年のヘアサイクルが、FAGAになると数カ月~1年と、一気に短くなります。
一生のうちヘアサイクルが行われる回数は20回~40回と言われており、全て使い切ると、毛根が寿命が迎え髪の毛が生えて来なくなるのです。
寿命が尽きた毛根からは二度と髪の毛が生えないので、早めの治療が肝心となります。
②過剰なストレス
ストレスを感じると自律神経が乱れます。
自律神経には交感神経と副交感神経がありますが、ストレスを受けることによって交感神経が優位になります。
交感神経が優位になると、血管が収縮して、血流が悪くなり体のすみずみに栄養が行き渡らない状態になります。当然頭皮もダメージを受け、抜け毛が増える原因になります。
また、「抜け毛が増えた」「はげてしまったらどうしよう・・」と不安に思うことそのものもストレスとなり悪循環に陥ることも。
精神的なストレスの他、排気ガスや冷房の効きすぎなど、環境的な要因もストレスになります。
③極端なダイエット
極端なダイエットも女性の薄毛の原因になります。過剰な食事制限により栄養が十分に供給されなければ髪は十分に発育できません。
人間は栄養不足になると、心臓や肺など生きるために必要な器官に優先して栄養を送り、あまり必要のない髪や爪などへの栄養はカットしていきます。
つまり、栄養不足になったときに最初にダメージを受けるのが「髪」というわけなのです。
極端なダイエットによる薄毛は、10代や20代など、若い世代に多くみられます。
せっかくキレイになりたいがためにダイエットしたのに、髪が薄くなってしまっては泣くに泣けません。
④生活習慣によるもの
そのほか、以下の生活習慣なども女性の薄毛の原因になります。
・喫煙
・睡眠不足
・紫外線によるダメージ
喫煙
たばこに含まれるニコチンは血管を収縮させ、血行を悪くします。すると髪の毛に栄養がしっかり行き渡らず、成長が妨げられます。
たばこは髪の毛だけでなく、お肌にもダメージを与えてしまうので禁煙することをおすすめします。
睡眠不足
寝ている間に分泌される「成長ホルモン」は細胞の新陳代謝を促し、髪を育てます。睡眠不足になると、成長ホルモンが十分に分泌されず、薄毛の原因になります。
紫外線によるダメージ
お肌を同じように頭皮も紫外線によってダメージを受けます。頭は太陽光線が直撃するので、ダメージを直に受けているのです。
毛母細胞が紫外線によって損傷を受けると、髪が育たず、薄毛を引き起こします。
頭皮用の日焼け止めもありますが、一般的でなく入手しにくいため、帽子や日傘などを利用して紫外線から頭皮を守るようにしましょう。紫外線が強い季節のみならず、1年中対策をすることをおすすめします。
女性の薄毛「FAGA」の治療方法|8割以上が確実に治る方法
女性の薄毛「FAGA」には、以下の4つの治療法があります。
医師の指示に従って、これらの治療を適切に行えば、8割以上の女性が薄毛の悩みを解消できると言われています。
①外用薬の塗布
②内服薬の服用
③メソセラピー
④植毛
①外用薬の塗布
ミノキシジル外用液
女性の薄毛(FAGA)の最も代表的な外用薬が「ミノキシジル外用液」です。
ミノキシジルは毛包に直接働き、休止期の毛包を活性化させ新しい毛の発毛を促進する作用があります。
男性には濃度5%のミノキシジルを使用しますが、女性には1%~2%のものが使用されます。
女性の場合は、ミノキシジルの濃度を濃くしても効果はあまり変わらないとの報告があります。
There was no difference in effect between the minoxidil 2% and 5% with the quality of evidence rated moderate to low for most outcomes.
(ミノキシジル2%と5%の効果に差はなく、ほとんどのアウトカムに対するエビデンスの質は中等度から低度と評価された)
ーInterventions for female pattern hair loss
濃度を高くしても効果の差があまりない上、男性と比べて女性はかぶれなどの副作用が出やすいことから低濃度1%~2%が推奨されています。
ただ、個人差があり、女性でも5%で特に副作用はなく高い効果を実感できる方もいらっしゃるので、クリニックによっては「5%あるいはそれ以上」のミノキシジル外用薬を処方するところもあります。
(※5%以上のミノキシジル外用薬は、クリニックでの取り扱いのみになります)
頭皮のかぶれなど副作用がないかを確認しながら、まずは低濃度から始めてみるのが安心でしょう。
カルプロニウム塩化物外用液
カルプロニウム塩化物外用液には、血管を拡張する作用があります。
頭皮の血流を改善し、毛乳頭に栄養を届けることで発毛を促進・抜け毛を予防します。機能が低下した毛根が活発になり、脱毛を防止し発毛を促進します。
また、ミノキシジルの外用薬と併用することで発毛効果が促進される場合もあります。
②内服薬を服用
女性の薄毛(FAGA)の内服薬は、下記のようなものが代表的です。
スピロノラクトン内服薬
スピロノラクトンは、利尿剤として使われることが多いですが、男性ホルモンを抑制する作用もあります。
男性ホルモンの「テストステロン」と「DHT(ジヒドロノストテロン)」がアンドロゲン受容体に結合するのを抑制するため、抜け毛を防ぐことができます。
男性ホルモンの働きを抑えることで、ニキビ改善効果も期待できる薬です。
ミノキシジル内服薬(タブレット)
ミノキシジルは、外用のほか内服としても使用します。
男性は、1日5㎎~15㎎を内服しますが、女性は副作用が出やすいため、1日2.5㎎~5㎎を内服するのが一般的です。
パントガール
パントガールは、パントテン酸カルシウム(ビタミンB5)、ケラチン、シスチンなどを主成分とする薬です。
ミノキシジルが「新たに髪を生やす薬」であるのに対して、パントガールはどちらかというと「抜け毛を止める薬」という位置づけ。
頭皮に栄養を供給して健康な状態に整えることで、薄毛の改善を促進します。薄毛の改善のほか、白髪の予防やしなやかな爪の維持にも役立ちます。
以上が女性の薄毛(FAGA)治療で処方される内服薬ですが、髪を作る栄養素を補給するために、「L-リジン」や「亜鉛」などのサプリメントを利用する場合もあります。
③メソセラピー
メソセラピーは、頭皮に有効成分をダイレクトに注射する治療法です。「HARG(ハーグ)両方」とも呼ばれます。
毛包や毛乳頭に成長因子などを注射し、細くて弱い毛を太くて強い毛に育てます。「成長因子」とは体内で特定の細胞の分化や増殖を促進するタンパク質のこと。
メソセラピーの治療は、1ヶ月に1回程度行い、効果は4~5回目に実感されることが多いです。
④植毛
植毛というと男性向けの治療に思われがちですが、近年では女性も植毛される方が増えてきました。
植毛には「人工植毛」と「自毛植毛」がありますが、安全性が高くより自然な仕上がりになるのが「自毛植毛」です。
自毛植毛は、後頭部などの毛の「毛根まわりの組織ごと」移植するので、移植した場所に定着して髪が生え続けます。
薄毛の悩みを確実に解決することができるのが特徴です。
女性の薄毛治療は「保険適用外」ただし例外あり
薄毛治療は、美容目的として分類される(命に関わる治療ではない)ため、基本的には自由診療となります。
また、医療費控除の対象外でもあるので、費用は全額自己負担となります。
ただし例外として、例えば次のようなケースは保険診療で治療が可能です。
●自己免疫異常が原因とされる円形脱毛症
⇒ステロイド薬等で治療する
●甲状腺機能障害が原因の薄毛
⇒甲状腺ホルモン剤等で治療する
治療に保険を適用できるかどうかは、医師の診断を受けなければわかりません。
これらが原因の場合の薄毛は、先にご紹介した一般的な女性の薄毛の治療法とは異なり処方される薬も異なります。
安易に自己判断するのではなく、必ず医師の診察を受けるようにしましょう。
女性の薄毛治療にはフィナステリドは使えない
女性と男性の薄毛治療で大きな違いがあります。
男性の薄毛治療で一般的な薬である「フィナステリド」や「デュタステリド」は女性の薄毛治療には使用することができません。
フィナステリドやデュタステリドには、男性ホルモンのジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制する効果があり、妊娠中の女性が服用した場合、胎児が男の子だった場合に生殖器の形成に異常をきたすおそれがあるからです。
(口から入った場合だけでなく、皮膚に付着して吸収された場合でも影響があるとされています。)
男性型脱毛の治療に使用されている「プロペシア」(成分名:フィナステリド)については、妊娠中の女性では男の胎児の生殖器に異常を起こすおそれがあることが米国FDAの公表する注意事項に掲載されています
ー厚生労働省
「フィナステリド」や「デュタステリド」での治療に関しては、「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」においても、
男性型脱毛症では「推奨度A:行うよう強く勧める」であるのに対し、女性型脱毛症では「推奨度D:行うべきではない」とされています。
フィナステリドの内服は有用か? | デュタステリドの内服は有用か? |
---|---|
A(男性型脱毛症) D(女性型脱毛症) | A(男性型脱毛症) D(女性型脱毛症) |
このように「女性には禁忌」とされているフィナステリドですが、個人輸入のサイトなどでは簡単に入手できてしまいます。
特に女性の場合は、薄毛治療薬を自己判断で安易に個人輸入することは危険です。
必ず医療機関を受診し、医師の処方により正しく服用するようにしてくださいね。
女性の薄毛「FAGA」を改善する食べ物は?
「食」は髪の健康を左右するとても重要な要素です。体と同様、髪も食べたもので作られるといっても過言ではありません。
髪は何からできているのかと言うと、99%は「ケラチン」というタンパク質。
タンパク質は髪だけでなく、体の多くの部分を作っている大切な栄養素です。そのため、摂取しても栄養として真っ先に送られるのは、内臓など生命維持に関わる部分です。
髪は生きるためにはさほど重要でないため、供給は後回しになってしまうのです。
そのため、髪の健康を維持するには、肉や魚、大豆製品などのタンパク質を積極的に摂取することが大切です。
また、髪の成長にはミネラル・ビタミンも大切。
特に「亜鉛」はタンパク質を合成し、髪に栄養を運ぶ大切なミネラルです。
亜鉛を多く含む食品には、以下のようなものがあります。
牡蛎・豚レバー・鶏レバー・牛赤身・豚もも肉・ホタテ・納豆・アーモンド等
積極的に摂るようにしましょう。
サプリは女性の薄毛「FAGA」を確実に治す方法?
先にもお伝えした通り、髪は食べたものからできています。
そのため、タンパク質やミネラルなど、髪に必要な栄養素をしっかり摂取することが必要です。
薄毛サプリとして代表的なものには、
●亜鉛・・髪の主成分「ケラチン」生成に欠かせない栄養素
●L-リジン・・ケラチンタンタンパク質の生成を促進する
●ケラチン加水分解質・・ケラチンを消化吸収しやすくしたもの
●ビタミン類・・頭皮環境を正常に保つ
●鉄分・・毛乳頭へ酸素や栄養分を届けるために必要
●イソフラボン・・薄毛対策として効果的な女性ホルモンの不足を補う
などがあります。
健康な髪を維持するにはこれらの栄養素はとても重要です。
しかし、サプリは医薬品ではなく、健康食品。
「サプリを飲めば髪が生えてくる」というわけではありません。
あくまで頭皮環境を整え、今生えている髪を健康的に維持する効果があるだけで、新しく髪を生やす効果はありません。
サプリは女性の薄毛「FAGA」を確実に治す方法、とは言えないわけです。
「頭皮環境を整えるために補助的に利用するもの」と理解しておくと良いでしょう。
女性の薄毛「FAGA」はシャンプーで改善する?
薄毛や抜け毛が気になる場合、毎日のシャンプーを見直し、頭皮環境を整えることも大切です。
このとき注目したいのは、頭皮の環境。
洗髪直後の頭皮をチェックす、かゆみや乾燥を感じた場合は、洗浄力が高すぎるため、もっとマイルドなものに変えた方が良いでしょう。
一方、べたつきを感じる場合はもっと洗浄力が強いものにした方が良いです。シャンプーの洗浄力は、
石鹸系>高級アルコール系>アミノ酸系
の順で強くなります。
ご自身の頭皮の状況に合ったシャンプーを選び、頭皮環境を整えることが抜け毛予防につながります。
しかし、薄毛がすでに進行している場合は、シャンプーで髪が生えるということはまずありません。
シャンプーはあくまで、抜け毛を予防するもの。
髪を新たに生やしたいのであれば、確実に治すことができるクリニックの治療を受けることをおすすめします。
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【参考文献】
・日本皮膚科学会ガイドライン「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」
・日本薬理額雑誌119巻 3号ミノキシジルの発毛作用について
・日本香粧品学会誌 42巻 2号「毛と毛包の解剖・毛髪異常(AGA)」
・元神 賢太著「女性の薄毛解消読本」
・浜中 聡子著「女性の薄毛・抜け毛」お悩み解消BOOK
・山田 佳弘著「美髪はよみがえる」
・山本 博意著「医師による切らない薄毛・抜け毛・円形脱毛症最新治療」
・花房 火月著「ぜんぶ毛包のせい。」
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