こんにちは。
最近になり、またコロナウイルスが猛威を振るっておりますが、お身体お変わりないでしょうか。
コロナウイルスや感染症にならないためにもお口の中から環境を整え、予防をしていく事が大切になっています!
定期検診はむし歯や歯周病の重症化を予防するだけでなく、お口の中を常に清潔に保つことで、新型コロナウイルスの感染予防につながり、仮に感染してしまったとしても、肺炎の重症化を防ぐことがわかってきています。
そのためには定期的に歯医者さんでクリーニングをし、細菌の塊の歯垢や歯石を取り、口腔内を清潔に保つことがとても重要になってきます!
さて、そんなクリーニングには欠かせない歯石取りですが、皆さま歯石は大きく2種類に分かれていることはご存知ですか?
1つ目は、
歯ぐきの上についている白い歯石の「歯肉縁上歯石」
2つ目は、
歯周ポケット内にある黒い歯石の「縁下歯石」
1つ目の縁上歯石の特徴は
黄白色、灰白色
プラーク(歯垢)が原因
唾液によって石灰化する
縁下歯石に比べると量が多く、形成が速い
縁下歯石より軟らかく、比較的簡単に除去できる
歯肉炎の原因になる
2つ目の縁下歯石の特徴は
黒褐色
歯肉からの出血が原因
歯肉溝滲出液が石灰化に強く関与
縁上歯石に比べると量は多くない
縁上歯石よりかなり硬く、除去が困難
歯周病の原因になる
「歯石を取る必要性」
①虫歯や歯周病の進行を防ぐ
②口臭の改善につながる
③歯茎からの出血を防げる
歯石には歯周病菌が大量に付着しているため、
虫歯や歯周病になる恐れがあります。
虫歯や歯周病を防ぐためには歯石を除去する必要がありますが、歯ブラシだけで歯石を取り除くのは困難です。
そのため定期的に歯科医院を受診して歯石を取ってもらうことが大切です。
そして、歯石取りをすることで口臭の改善に繋がります。
歯石を放置することにより、付着した菌が「硫化水素」や「メチルメルカプタン」といったガスを発生します。歯石が溜まると卵の腐ったような口臭がするのはこのガスが原因です。また、歯石によって歯茎が炎症を起こせば、出血したり膿が溜まったりして生臭い臭いが発生します。口臭を改善するためには、その原因となる歯石を除去する必要があります。
「歯石取りの種類は?」
①スケーリング
②ルートプレーニング(SRP)
③フラップ手術(歯周外科手術)
スケーリングとは歯石を取り除く一般的な処置のこと。ハンドスケーラーや超音波スケーラーと呼ばれる歯科用の器具を用いて縁上歯石を除去します。
ルートプレーニング(SRP)は歯周ポケットの奥深くにある歯石を除去する処置です。歯石を取るほか、歯周病菌に汚染された歯のセメント質を除去して歯根の表面を滑沢にします。フラップ手術は歯石を取り除く外科手術のことで、ルートプレーニングなどを行っても歯肉の状態が改善されない場合に行われます。フラップ手術は歯肉を切開し、歯周ポケットの奥にある歯石を直接取り除く治療法なので、歯石を徹底的に取り除くことが可能です。
定期検診で歯石除去を!
3ヶ月〜4ヶ月に1回が目安で定期検診をしています。
歯石は毎日丁寧に歯を磨いていれば付着しにくくなります。しかし、歯石の付着を完全に防ぐことは困難なので3ヶ月〜4ヶ月に一度は歯石除去を行いましょう。